高雄山 神護寺

高野山真言宗の寺で、密教美術の宝庫として知られる古刹。和気清麻呂が延暦年間（782～806）に建立した、愛宕五坊の一つ「高雄山寺」を前身とします。第どう4年（809）には、弘法大師空海が入山、以後14年間住持され真言宗立教の基礎を築かれたところで、平安時代初期より鎌倉時代初期にわたる多くの寺宝（国宝17点、重文2833点）を有しています。

槇尾山 西明寺

弘法大師の弟子、智泉大徳が天長年間（824～834）に神護寺の別院として創建。1700年に五代将軍徳川綱吉の生母、桂昌院により本堂が再建されました。本尊釈迦如来像、十一面千住官能菩薩像は重要文化財であり、表門は本堂と同じ元禄13年の造営になり、本堂とともに京都市指定有形文化財に登録されています。

栂尾山 高山寺

鳥獣人物戯画で名高い世界文化遺産の寺。774年幸甚天皇の勅願により開創。1206年明恵上人が中興開山しました。境内の石水院（国宝）は、同上人が後鳥羽院より学問所として賜ったものです。高山寺は古くから文化財の宝庫といわれ、鎌倉時代を中心として有名な鳥獣人物戯画を始めとして、国宝、重要文化財は1万点余にもおよびます。